3年後期CE科目 「マイクロコンピュータ」
担当 榮岩哲二
副題:ワンチップマイコンAtmel社AVR
ATmega88 を
骨までしゃぶろう
別名:組み込みシステム入門
スタッフ: 教員: 榮岩、 TA: 木村,佐藤
目
的: 「Atmel社
のRISC型ワンチップマイコンAVR
ATmega88 を取り上げ、(1)講義により内部構造と命令を学び、実際に例題の回路とアセンブラでのプログラミングにより作動させ
ることでその機能や動作を理解するとともに、(2)毎回の実習と最終
作品の製作及びコンテストでの発表・実演を通して実際に使いこなす能力を養うこと。」 簡単に言うと、ワンチップマイコンを使っていろんなことをやってみ
よう!やれるようになろう!ということかな。
この授業は新しいことを学ぶと言うより、これまで学んできたハードウエア・ソフトウエアの知識を総動員して、それにAVRの言葉と性格を新しく確認しながら付け加
えて自分だけのオリジナル作品を作れるようになることを目指します。ですから、AVRってこんな事ができるんだというものを沢山集めて、もうちょっと複雑
なこういったことをさせるにはこれとこれの機能を組み合わせればできるな!とワクワクしながら創造できるようになることが目的です。ワクワクしながら取り
組んでください。
もうずいぶん前から「組み込みシステム」
の技術者不足は言われていましたが、最近は更に深刻なようです。と言うように就職には必須の技術ではありますが、面白いと思って取り組むことが大切です。
この科目は学ぶ科目ではありません。最初は例題を真似ることから始めますが、最後は人と違うものを創る・創れるようになる・創ってみせるゾ!と意気込みを
持って楽しみながらマイコンを操れるようになってください。
授
業の進め方:
- 講
義と実習が連続して組んであります。が、必ずしも講義1コマ実習1コマとはなっていません。実習・演習が中心です。
- 実
習に必要な部品は学科から貸し出すことになりました。あくまでも授業終了までの貸し出しですから授業の最終日には返却してもらいます。また、途中で
挫折した人も速やかに返却してください。借りた部品は大事に使ってください。破壊・破損しないよう注意して使うというのも技術者として必要なことです。
- テキストは基
本的にありません。デー
ターシート(日
本語訳はAVR日本語情報サイトhttp://www.avr.jp/から個人的使用としてダウンロードしてください)が全てです。
- データーシートを読むことから始め、そこから必要な部分を探し、理
解し、実際に試すことが大切であること
を学ぶ授業です。手取り足取りのきめ細かな指導は期待しないように。
- そのため受講者に期待すること(履修の
条件では無いが満たしていることが望ましい)
- 「コンピュータアーキテクチャー」「コンピュータ電子回路」を履修し、その他先修条件も満たしていること
- 電子回路が 好き or 好きになってきた or 好きになりそうな予感がする 人
- 好奇心旺盛で自ら探求する意欲のある 人
- 独創的な最終作品を生み出す 創造力 or 無謀な根性 のある 人
- 参考文献はこちら。
- 毎回、1つの機能を選びその使い方(マイコン内部の設定と周辺回路構成のノウハウ)を
- 例題を通して学び、(ここは講義・実習)
- その日の課題を、回路の設計・製作、 (ここから)
- アセンブラによるプログラム作成
- マイコン内部のプログラムメモリへの書き込み(プログラミング)
- により作動させることで
- その機能の使い方を習得する (こ
こまでが演習)
- 自分がマイコンを使ってやりたいことを見つけ
- それを実現するためにいくつかの機能を組み合わせて構想を練り
(プレゼン)
- 回
路を設計・製作し
- アセンブラでプログラムを作成し
- マイコンへのプログラミングで実際に動作させ
- コンテストで発表・実演できるように見栄えも含めて完成させ
- コンテストに臨み、皆の評価を受ける
- 最終的にレポートとしてまとめる
と
いうのが授業の大まかな流れです。
受講に必要なもの:
- 10/10に配布する部品一式
- ノートPC(USBポートに空きが有るかUSB-HUBを付けたもの)(OSはWindows Xp/Vista/7, MacOS-X(?), Linux)
- 先が丈夫なピンセットか、先の細いラジオペンチまたはピンセット風毛抜きのいずれか1つ(100円ショップ物で十分)
- できれば持っておいた方が良いものとして100円ショップで打っている小さいニッパー
- 授業のメモと思考をまとめるためのノート
- 授業を最後まで続ける持久力^^
単
位の評価:
評価基準: わくわく・ドキドキしながら授業に臨んだか
○ 実現したいものを見つけ、それに自分の夢を乗せて宣言する(企画・宣伝力)
○ 宣言したものを工夫しながら期日までに作品として完成させ・実演する(総合技術・根気・デザイン)
○ 工夫を明らかにしてレポートにまとめ上げる(表現力)
○ 独創的な作品に仕上がったか(完成度)
- 8回目までの課題をできるだけその日のうちに仕上げ、チェックを受ける (コンテスト参加条件)
- 最終作品の構想を練り、実現方法を含め2分間でプレゼンする [20点]
- 分かりやすく作品の構造を表現できる(10点)
- 他人との違いを明確に主張する(10点)
- コンテストにおいて最終作品の実演を行い、評価を受ける [35点]
- 期日までに完成し、コンテスト当日に実演できた(10点)
- プレゼンで表明した動作する作品を完成,実演できた(10点)
- 複数の機能をさも同時に動いているように組み合わせることができた(10点)
- 見栄えも含めて作品としての完成度が高い(5点)
- 作品についてレポートにわかりやすくまとめ提出する [34
点]
- 作品の概要、回路図、解説入りアセンブラソース、授業の感想・要望が書かれている(10点)
- 回路の解説・工夫した点が丁寧にそして整理して分かりやすく書かれている(10点)
- 丁寧な解説の入ったアセンブラソースが添付されており、制御の流れが分かりやすく整理されて解説してある(10点)
- 期日までに提出された(4点)
- 独創的な作品を企画し,完成・実演し,報告した [11点]
- 自分の夢が織り込まれている(5点)
- 作品のアイデア・デザイン・機能・制御法等に独創的(授業の内容+αがある)であり,納期内に完成・報告された(6点)
の
合計で、C:60〜69、B:70〜79、A:80〜89、S:90〜100 とする。ただし、プレゼンをしなかった場合、コンテストへ参加できない。
質問は榮岩(haeiwa@cs.shinshu-u.ac.jp)<@マークは半角に換えてください>
まで