榮岩(はえいわ)研究室
ここは,榮岩研究室の紹介です。私の
- 研究分野
- ナノデバイス;磁気工学;薄膜工学;物性工学;センサ工学
- 担当授業科目
- 解析力学(電電),量子物理(全学科),物理学実験(全学科),応用物理学特論V(大学院修士課程),センサデバイス(大学院博士課
程)
です。
磁性体を中心とした材料開発及び応用に関する研究を行っています。 磁性材料とは,磁石につく強磁性体ばかりでなく,常磁性,反磁性等など
磁気的な性質をもつもの全てが当てはまりますので,世の中の全ての物質が 研究の対象と言えるかもしれません。
このホームページは,現在整備を進めている途中です。
磁性薄膜に関するこれまでの研究内容については,
大
学の研究者総覧を覗いて見て下さい。
また,平成5年4月から平成8年3月までの3年間, 信州大学地域共同研究センターの専任教官を勤め,
開かれた大学として大学が地域社会との連携を進め,地域に貢献するための 拠点として,同センターが機能するよう活動してまいりました。
これからは,一大学人としてセンター活動にも積極的に支援していきたいと 考えています。
平成14年度からは、学内処置により共通講座の組織が無くなり、私は情報工学科に所属することになりました。情報工学科の学生の他に大学院前期課程物質
工学専攻の学生や物質工学科、環境機能工学科の学部生が、当研究室で研究を行いました。
平成11年度から共通講座の教官のもとで卒業研究および修士課程の研究が行えるようになりました。現在、私は情報工学科の教官ですが、情報工学科以外に
所属する学生も希望するなら、当研究室で研究指導を受けることができます。以下は、次年度卒研生および修士進学希望者への研究室紹介です。
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目で見て触れることができる程度の大きさを持った材料をバルク材料といいます。日常的に目にする或いは利用している材料の性質は、この
ある程度の大きさを持ったバルク材料の性質です。
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ところが、このバルク材料の厚さをどんどん薄くして、厚さ方向に数万原子或いはそれ以下の原子しか無い薄い材料は、バルク材料とは異な
る性質を示すようになってきます。 → 疑二次元化、薄膜
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さっきは、高さ方向を小さくしたので、次に、縦と横方向も小さくし、縦、横、高さ方向に原子が数十個から数百個程度になるような大きさ
にすると、もっと違った性質を示すようになります。 → 疑0次元化、量子化、量子ドット、メゾスコピック系、ナノテクノロジー
この大きさは最新のLSI作製技術(リソグラフィー)の限界である0.1μmよりも小さいものです。
(ちなみに最近発売されたPentium4のゲート長は0.13μmルールで作られています。)
私の研究室では、
これまでAの薄膜材料の開発を行ってきましたが、4年前より、Bのナノサイズの材料の開発とその物性(物質の性質)の研究に取り組み始めました。ナノ
サイズの世界では、電子が1つ移動するだけでエネルギー状態が大きく変わり、次の電子の移動が困難になるといったバルク材料では起こらない面白い現象が現
れてきます。その性質を調べて、新しい材料或いは新デバイスを開発したいと考えています。
ところで、
皆さんの中には、「磁気」とか「磁性」とか聞くと、ああ、磁石の研究だね、ちょっと古いんじゃない、と思われるかもしれないし、ここまでの説明では、研
究の内容が、研究室名の「磁気」とか「磁性」とは直接関係ないんじゃない、と思われたかもしれません。
ここで、ちょっと思い出してください。
○全ての物質は、細かくしていくと原子の集まりとしてできていることを
○その、原子の中も、原子核と電子でできていることを
そうです、全ての物質には、必ず電子が存在します。実は、物質の磁気的な性質は、主に、この電子のスピンだったり軌道角運動量から生じています。つま
り、全ての物質は磁気的な性質を必ず持っている磁性体です。電子の状態により、磁石に着いたり着かなかったりするのです。
ということで、磁気的な振る舞いも見ながら材料の開発や研究をしているのがこの研究室です。
どうです、私の研究室で研究してみませんか!
ちなみに、小さいものが相手なので、電子顕微鏡をはじめとする各種顕微鏡は大切な商売道具ですが、この顕微鏡を使って小さな構造を作ることもやります。
本ページに対する御意見及び私個人への御質問等は、
電子メールで榮岩haeiwa@cs.shinshu-u.ac.jpま
でお寄せ下さい。
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